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季節の移ろい

2002/09/19

秋だ。憂鬱だ。

いつの間にか蝉は無口になった。

ついこの間までは毎日ミンミン騒ぎ立てていたのに、いきなりだんまり決め込むようになりやがった。思春期を迎えたんだろうか。

路上で死んでいるやつもいた。澱んだ白い腹をでろんと曝け出して死んでいたり、限り無く二次元に近い状態になって死んでいたり。叫ぶだけ叫んで、死ぬ。ロックンロールだな。

蚊も見かけなくなった。ついこの間までは見境なく私の身体に吸い付いていたのに。

あいつらは、内太ももだとか、乳首周辺だとか、実にプライベートな部分ばかり狙ってきた。あの積極性は思春期の為せる業だったんだろうな。「まあ、複雑な年頃だから」と、諦めにも似た表情でムヒを塗っていたのが懐かしい。

そういえば、今年は一匹も蚊を殺さなかった。

秋だ。非常にけだるい。蝉も蚊もいなくなった。

街へ出てみると、ちらほらと赤く色付いた葉をみかける。

今度はおまえらが思春期か。

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まだ助走かよ

2002/09/11

前回の日記で、「他人が見ていると意識すれば筋トレ頑張れるかもしれない」と書いたが、むしろ三日くらいで挫折して、「やっぱり僕はダメでした」と、得意の自虐に持ち込んでいく方が私らしい気がする。二週間が経った今、この間の文章がオチへの前フリに見えて仕方ない。

第一この松岡という人間は、大声で宣言して直後に挫折するような駄目人間キャラではなかっただろうか。ここで本当に筋トレを頑張ってしまったら、一年以上かけて築き上げてきた松岡像をぶち壊してしまう気がする。

おかしい。公言することで自らを追い込み筋トレを持続できるようにする。それが企画「筋肉」の本来の狙いだったはずだ。意図したのと正反対のプレッシャーがかかっているではないか。挫折しなければならない、というおかしな義務感に捕われている自分がいる。

とまあ、こんな風に先に予想される展開を書いてしまえば、さすがに私もこの「挫折オチ」は使いづらくなる。結果、私は筋トレを頑張れるというわけだ。一時はどうなることかと思ったが、これで無事解決。自らの機転に惜しみない拍手を送りたい。天才に生まれてきてよかった。

そんなことを考えていたせいで筋トレは全くしていないが、まあ、それはこの際大した問題ではないだろう。

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もやしっ子、初めてのファシズム

2002/10/22

オフ会というものを開こうと思う。企画の概略を以下に記す。

名称:腕相撲オフ
場所:大阪の居酒屋
日時:私に筋肉がついた頃
参加費:無料
集合時間:夕方6時

イベントの流れは以下。

1.筋肉披露

着ていたマントを脱ぎ、筋肉トレーニングの成果を参加者たちに見せつける私。

その際、あっさりと脱いでしまうことはせず、君が代をバックに、厳粛な雰囲気の中でゆっくりと、そして堂々と脱衣する。興奮のあまり、「感動した!」などと小泉のモノマネをするノリのいい参加者もいるかもしれない。射殺。

脱ぎ終わったらアドリブで様々なポーズをとるつもりである。写真撮影可。30分。

2.訓練秘話

これだけの肉体を手に入れるまでの苦労を語る。

辛かったこと、嬉しかったこと、くじけそうになったこと、もう嫌だと家を飛び出した私を追いかけ、激しい雨の中強く抱きしめてくれた恋人のこと、それが実は三日前にみた夢に都合よく肉付けしただけの虚偽であることなどを私が語る。

参加者は正座して静聴。60分。「感動した!」などと小泉のモノマネをするノリのいい参加者もいるかもしれない。射殺。

3.腕相撲大会

このオフ会のメイン。みんなで腕相撲。5分。

4.解散

「松岡さん最強、かなわない」と全員で唱和し、解散。

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